暑い夏のシーズンに、多くの人がかかえる心配事といえば、やはり「冷房による電気代」ではないでしょうか。とはいえ、冷房をつけないとやってられないのもまた事実。
しかし部屋ごとに冷房を設置するのは、コスト的に大変ですし、さらなる電気代を呼びよせてしまいます。
そこで、いま注目を集めているのが「扇風機」です。なかでも高級扇風機、いわゆるDC扇風機は、省エネ性や静音性にも優れており、高い人気を得ています。
今回はそのなかでも特に人気のあるバルミューダとダイソンの扇風機に焦点をしぼり、徹底的に比較してみました。
冷房より節電効果が高く、いろんな部屋で使える上に豊かな機能性を有する高級扇風機。「バルミューダ or ダイソン」の扇風機を活用し、節電しながら快適な夏を実現させてみてはいかがでしょうか?
というわけで、さっそく両者の特徴を見ていきましょう!
自然界の風が心地いい「GreenFan Japan EGF-1560」
「人工的な風を浴び続けるのは苦手」という人は、意外と多いのではないでしょうか?
しかしバルミューダの扇風機「GreenFan Japan」は、ひと味違います。従来の扇風機の風は、人が不自然に感じる「渦」を巻いていましたが、バルミューダが持つグリーンファンテクノロジーでは、二重構造の羽根により自然界の風の気持ちよさを再現することに成功しています。
さらに15m先まで風を届けることができるので、サーキュレーターとしても活用できるのがうれしいところ。これなら夏だけではなく、冬や梅雨の時期にも使えますね。
自由な首振り範囲とコードレス
またこの扇風機は、使いやすさにもこだわりを持っています。たとえば、首振り範囲を自由に設定できるところ。一般的な扇風機だと、首振り範囲があらかじめ決められていますよね。「もう少し狭い(もしくは 広い)範囲で動いてほしい!」という経験は、誰にでも一度はあるかと思います。
GreenFan Japanでは、そういった不満を解消しています。ファン部分を持ち、左右の折り返し位置を覚えさせるだけで、狭い角度から広い角度まで自分の好きな範囲を設定できます。これはかなり実用的な機能になるのではないでしょうか?
そのほか、専用バッテリーを入れてドックに乗せるだけで充電できるのもすばらしいですね。コードレスになるので、コンセントがない場所にも持っていくことができます。キッチン、脱衣所、トイレなど、いろんな場所で快適な時間を過ごせそうですね。
静寂な音と低い消費電力
風量1(最弱)で運転させた場合の音量は、なんと13dB。これは「蝶二羽の羽ばたきと同じ音量」になります。蝶二羽の羽ばたきなんて、正直聞いたことがありません……。ほぼ無音に近いのではないでしょうか? これなら夜でも安心して静かな時間を過ごせますね。
そして気になる消費電力ですが、バルミューダの公式ページによると従来の扇風機が「60W〜30W」に対し、GreenFan Japanは「20W〜1.5W」とかなり良好な数値です。ちなみに省エネエアコンが「1100W〜100W」なので、GreenFan Japanがいかに際立っているかがわかるかと思います。
これだけ省エネにもかかわらず、15m先まで風を送りだすなんて驚異的としかいいようがありません。どうりで人気があるわけだ……。
羽根のない静かな「AM07 リビングファン」
続いてはダイソンの扇風機「AM07 リビングファン」について。最大の特徴は、なんといっても羽根のないシンプルでスッキリしたデザインです。一般的な扇風機にある「羽根」や「カバー」が存在しないので、日々のお手入れが簡単なのがうれしいですね。
さらに高速回転する羽根がないので、安全性においても優れています。子どもがいる家庭では、特に安心して使えるのではないでしょうか?
最大35%静かで、最大10%省エネ
今回のモデルでは、従来の製品よりも運転音が最大35%静かになりました。ダイソンクールファン内部で、気流の乱れを減らすことにより、これを実現しています。
そして扇風機が静かになると同時に、少ない電力で風を生み出せるようにもなりました。従来よりも最大10%省エネになっており、消費者にとってはうれしいポイントの一つです。
また、送り出される風はAir Multiplier(エアーマルチプライアー)テクノロジーにより、ムラのないパワフルな風を実現しています。
リモコンやスリープタイマーもついている
本体に同梱されるものとしては、リモコンがあります。電源のオン・オフはもちろん、10段階の風量調整や首振り機能などを操作することも可能です。また、スリープタイマーもリモコンから行うことができます。
ちなみにスリープタイマーは、15分から9時間の範囲で設定可能です。また、首振り機能オフ時の最小・最大消費電力は「4W〜54W」とこちらもかなり低い数値を実現しています。電気代が気になる人は、ぜひチェックしておきたいポイントです。
スペック(サイズや重量など)や価格を比較してみる
ここまでは両者の具体的な特徴を見てきましたが、実際に購入する場合はどのくらいのサイズ感なのかも知っておきたいですよね。
というわけで、下記に「GreenFan Japan EGF-1560」と「AM07 リビングファン」のサイズと重量、それから価格を比較してみました。ちなみに価格は現在(記事公開時点)のアマゾンでの値段になります。
GreenFan Japan EGF-1560 | AM07 リビングファン | |
---|---|---|
サイズ(幅 × 奥行 × 高さ) | 330 × 320 × 871mm(ポールあり) 330 × 320 × 497mm(ポールなし) |
232 × 232 × 875mm |
重量 | 約4.1kg | 2.7kg |
価格 | 36,800円 | 56,980円 |
サイズはAM07の方が、高さこそありますが、それ以外の幅と奥行はEGF-1560よりもコンパクトになっています。また重さに関してですが、EGF-1560は羽根やカバーがあるぶん、やはりAM07よりも1.5倍くらい重くなっています。
スリムなサイズと軽さを求めるなら、ダイソンのAM07の方に分があるといったところでしょうか。ただバルミューダのEGF-1560の場合、ポールを外してショートサイズにすると、高さが497mmと圧倒的に低くなるんですよね。なので、例えばテーブルの真下に置いて使いたいシーンなんかには、かなり有効かと思います。
あと価格もバルミューダの方が安く、ダイソンに比べれば少しは気軽に購入できそうですね。
両者の機能をおさらい&結論
ここまでのポイントを簡単にまとめてみました。
バルミューダ EGF-1560
- 渦成分がなく、自然界の風の気持ちよさを再現
- 15mまで風が届くので、サーキュレーターとしても活用できる
- 自由度の高い首振り範囲の設定
- コードレスにもなる
- 最弱での運転時の音量が蝶二羽の羽ばたきと同じ
ダイソン AM07 リビングファン
- 羽根のないスッキリしたデザイン
- 羽根やカバーがないので、お手入れが簡単
- 高速回転する羽根がないので、安全性に優れている
- ムラのないパワフルな風を実現
- スリムなサイズ&軽量
扇風機に求める機能性の優先順位は人によりさまざまですが、上記のポイントを考慮した結論としては、
- 自然界に近い風を浴びれて、サーキュレーターとしても使える静かな扇風機が欲しい!
→ バルミューダ EGF-1560 - 日々のお手入れがラクで、安全性に優れたスリムで軽量なデザインの扇風機が欲しい!
→ ダイソン AM07 リビングファン
が、いいんじゃないかなーと思います。
そんなわけで、高級扇風機(バルミューダ or ダイソン)を選ぶときの、一つの参考になれば幸いです。
今年の夏は冷房による電気代を節約しつつ、扇風機を活用して「心地いい夏」を実現させてみてはいかがでしょうか?
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